東上東京メトロパスについて

東武東上線と言うと池袋から北上して埼玉の奥地、寄居駅までを結ぶ東武鉄道の路線。東武鉄道の路線の中では本線の伊勢崎線や野田線、日光線などと接続しておらず異彩を放っている。

それも元々は別会社だった東上鉄道が大正時代に合併して東武鉄道になり、東武東上線となったいきさつがある。 東武鉄道のお得なきっぷ情報を観てみると本線エリアの切符と東上エリアの切符で分断されている。接続していないので当然だが。

で、この東京メトロパスも本線系統と東上系統で二つ用意されている。本線系統ははるか遠い鬼怒川線の新藤原駅から買える「東武東京メトロパス」。 東上線系統は東上線と越生線で買える(一部の駅では買えない)「東上東京メトロパス」だ。

広告

実際に切符を買って乗るのは森林公園駅なのだが購入時の写真がなかったので後日、玉淀駅へ行って途中まで購入の操作をしてみた。

これが券売機のトップメニュー。 「おトクなきっぷ」をタッチ。

上段左のピンクが東上東京メトロパスをPASMOで買うボタン。 右の白が磁気券を買うボタン。 どちらかをタッチ。 券売機で買えるおトクなきっぷはこれと小江戸川越クーポンだけ。 他のおトクなきっぷは窓口で購入になる。 ここは玉淀駅なので値段が高い。

「このきっぷを購入する」をタッチして磁気券の場合はお金を支払う。PASMOはSF残額から引かれるようだが、PASMO持ってないので確認できない。 ちなみにこの画像はPASMO用。

この券売機と下のチケットの写真は2025年3月15日より前に撮影したもの。 2025年3月15日より100円ほど値上げになる。

広告

はっきり言ってそんなにお得感のある切符ではない。完全乗り降り自由ならお得感もあるが、東武パスのフリーエリアは北千住以南、東上パスのフリーエリアは和光市以南なのでほとんど地下鉄に乗るための切符なのだ。料金を見ると鬼怒川温泉から切符を買えば3120円。 通常運賃で鬼怒川温泉から北千住まで2800円で往復できる。メトロ初乗り180円なので地下鉄に乗れば元が取れる。 

東上パスも同様で玉淀駅で買うと2050円(新料金)。 通常運賃は玉淀から池袋まで往復で1840円。 地下鉄に乗って往復で元が取れる。(2025年3月15日より東上メトロパス値上げ)

ちなみに東上線のみ乗り降り自由のフリー切符は期間限定で発売するようなので発売時期がきたら買ってみたい。是非。

ウチは埼玉北部、東武の一番近い路線は伊勢崎線。クルマで駅まで行く事を考えると境町駅が一番便利だが、境町で切符を買うと2550円。伊勢崎線はコースが湾曲しているので時間が掛かり、例えばメトロで上野駅まで行くと片道2時間半。これでは使えない。せめて羽生あたりで乗らないと(羽生で購入なら1920円、所要時間は1時間半弱)。

東武伊勢崎線境町駅 ここで東武メトロパスを買うと値段も時間もとんでもない事になる

東上線で近いのは玉淀だが駐車場が貧弱、始発の寄居はこの切符が買えない。自動改札機がないから。 そうなると小川町・武蔵嵐山・森林公園あたりだがこの3駅なら森林公園一択。 急行やFライナーの始発駅で終着駅。 乗り換えなしで地下鉄まで乗り入れられる。 この駅で買うと1770円。駐車場にも困らないのはうれしいが、ちょっと遠いのだ。30キロ近くある。 30キロと言うと方向を変えれば高崎や前橋まで行けてしまう距離だ。

東武東上線森林公園駅

なかなか休日に往復60キロ運転する気にならないが、それでもたまにこの大して安くない切符を買いに行ってしまう。正月元旦も来てしまった。 なぜか。 大して割安になってないのは判っているのだが、安いのだ、JRより圧倒的に

これはモバイルSuicaで購入したJR東日本の「のんびりホリデーSuicaパス」の画像。 土休日で使える切符で2670円。首都圏のフリーエリア乗り降り自由になり、フリーエリア外まで行っても自動改札で自動で計算してチャージ残高から引き落としてくれる。

登録してあるビューカードから引き落とせばJREポイントが付いたりとメリットはあるのだが、やはり高い。 差額1000円は大きい。

JR駅なら近くて楽なのでだいたいJRを利用してしまうが、行き先と時間に余裕があるかどうかでたまに東上東京メトロパスを使うようになってきた。 現金で買うので翌月引落しのプレッシャーがないのも良い(Pasmo持ってないので)。

東京メトロや都営地下鉄もお得なきっぷを発売しているが、郊外から出かけるとやはり割高になってしまう。

郊外から都内へ乗り入れている私鉄各社はほとんどメトロパスを発売している(売ってない会社もあるが)。 沿線住民から見ると旨味がないかも知れないがJR沿線民から見るとうらやましい限りだ。 特に京王と京急は都営地下鉄もフリーエリア内になっている。なんてうらやましい話だ。

  • JR のんびりホリデーsuicaパス・休日おでかけパスの記事はコチラ
  • JR のんびりホリデーsuicaパス モバイルsuica版の記事はコチラ

森林公園~池袋は通常運賃が870円。 深谷~池袋が1170円。 往復で600円の違い。 駐車料金はほぼ同じで差額600円だったら近いJRで行ってしまうが、都内で移動するのを考えるとメトロパスは選択肢に入ってくる。 なかなか悩ましい所なのだ。自分の居住地が。

広告

ちなみに正月に東京見物で使った時は都内で都営地下鉄に乗ったりJRに乗ったりして大して恩恵を受けられなかった気がする。

とげぬき地蔵は都営地下鉄。

皇居あたりまで地下鉄で移動。 順調だったが。

このあたりから体調悪化。 急いでJRに乗ってしまった。

広告

この後、池袋から這う這うの体で帰って森林公園駅から運転して帰ってきたのだが、翌日から熱を出して寝正月になってしまった。

次は体調が万全で気力も充実している時に利用しよう。 やはり出掛けて最後に30キロ運転が待っていると思うと気が萎えてくる。せっかく安い値段で行ってもストレス溜めて帰って来るのでは本末転倒になってしまうので。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次