JRは各社独自のポイントサービスを展開している。 自分が住んでいるところは関東、JR東日本エリア。 ICカードはSuica(スイカ)だが、このJR東日本が行っているポイントサービスがJREポイントだ。
JREポイントなんて知らなかった。 マイナカードを作るまでは。 マイナポイント、何をもらおうか見ていたらこれが出てきた。 ああ、こんなのがあるのか、Suicaでけっこう出かけてるからこれにしようかと詳細をみてるうちに今まで知らなかったことを猛烈に後悔した。
もちろん即マイナポイント申し込み。 JREポイントサイトに登録、モバイルSuicaダウンロード、モバイルSuicaとカードSuicaを紐付けしていた。
それまではカード型Suicaしか使っていなかったのだが、翌日からはJRを使う時はほぼモバイルSuicaになった。
とにかくおトクなのだ。使うと使わないとではまるっきり違う。入会金や更新手数料がある訳ではないので入って損になることはひとつもない筈だ。
登録方法はまずJR東日本の公式サイトトップページの最上段に「JREポイント」と「JREモール」のボタンがあるので「JREポイント」をクリックしてポイントサイトへ入る。
JREポイントサイトトップページ上段右側の新規登録をクリック、利用規約に同意して登録へ進み、ID、メールアドレス、パスワードなど入力して登録。 手持ちのSuicaと紐づけするためにSuicaのID番号を入力して登録。 これでSuicaを使ってJRを利用すればポイントが貯まる。
- 貯め方
ポイント付与される際に乗車カテゴリーとお買い物カテゴリーに分けられる。 このカテゴリー、半年毎に振り分けられるステージに関わってくるので無視するともったいない事になったりする。
乗車カテゴリーからだが
一番シンプルなのは、電車に乗ってSuicaで支払うとポイントが貯まる。
右の画像、カード型Suicaで決済すると200円で1ポイント。 左の画像はモバイルSuica。 50円で1ポイント付与。 例を出すと
新宿~大宮間483円を利用すると、カードSuicaだと2ポイントだがモバイルSuicaなら9ポイント付与される。 これを見た時点でモバイルSuicaを持っていなければダウンロード一択だろう。
あと、リピートサービスというのがあり、同月内に同一運賃の決済を10回繰り返すと運賃1回分のポイントが付与される。 図を作ってみると
例えば一ヶ月の間に上図のA駅からB駅の区間を6回、C駅からD駅区間を4回乗車すれば230ポイント付与され、11回目以降は23ポイント付与される。 要は10回で1回分タダになり、11回目からは1割引きになるということ。
以前、岡部~高崎間418円を9回乗って月末が近づき、最後に深谷から熊谷まで行くのにこのポイントが欲しくて用もないのに北鴻巣まで行ったことがある。
乗車で貯まるポイントとしてはSuicaグリーン券。 これもSuicaグリーン券を買うとポイントが付くのだが、乗車と同様にモバイルSuicaは50円1ポイント、カードSuicaは200円1ポイントだ。
Suicaグリーン券の購入は改札外の券売機とホーム上のSuicaグリーン券売機で買える。以前は列車内でも買えたが(高かったけど)、2024年現在は買えないケースもある模様。 ホーム上に券売機がない場合もある。端部に近い駅の下りホームとか。 ウチの近くの例をあげると高崎線下りは高崎終点(一部前橋まで行くが)でその先はグリーン車のある路線はないので熊谷あたりからグリーン車に乗る人はいないのだ。 どの辺からかは判らないが少なくとも熊谷駅以北の下りホームにはない。どうしても乗りたければ上りホームで買って下りに乗れば良い。
ただし、ポイントが貯まっているのなら券売機でグリーン券を買うのはおすすめできない。これも知らないでグリーン券を買っていると後悔することになる。この件は後述。
モバイルSuica定期券を購入してもポイントがつく。 これもモバイルSuicaなので50円1ポイント。 定期は使ったことないのだが、カード型Suicaではポイント付与はないようだ。
次にお買い物カテゴリー
駅ナカや駅ビルなど、登録してある店で買い物をするとポイントが貯まるシステム。 買い物でポイントを貯めるには各種JREポイントカードやビューカードの提示で貯められるが、スマホにJREポイントアプリをダウンロードしておくのが一番便利だろう。これはアプリを開いて最下段中央の「バーコード」をタップすればバーコードが開く。 それを精算時に店のリーダーでスキャンしてもらうだけだ。
ちょっとややこしい話なのだが、店の入り口やレジ付近、券売機などにJREポイントが貯められる旨のマークが表示してあるのだが、これが黄色のマークと緑のマークの2種類がある。 これは押さえておきたいところなのだ。
黄色のマークはSuicaで支払いをしたときにポイントが付与される。 ニューデイズやアクアの自販機、そば屋の食券自販機などはこれだと思う。 あと街ナカの提携店。イトーヨーカドーや紀伊国屋書店などがあるようだ。
緑のマークは精算時にレジでJREポイントのアプリを開いてバーコードをスキャンしてもらうとポイントが貯まる。支払い方法は問わない。逆にバーコードを提示しないとSuicaで支払いしてもポイント付与されない。駅ビルのテナントなどはだいたいこちらではないか。
最初、この事をよく把握できておらずポイントが付くと思ってたら付かなかったり、ずいぶん損をしてしまった。 店舗に入る時に確認した方が良い。 例えば、同じ書店でもけやきウォーク前橋の紀伊国屋書店は黄色マークだが、高崎駅イーサイトのくまざわ書店は緑のマークなのだ。
店舗によってはポイント2重獲りできるのもうれしい。 小山へ行くとVALのロッテリアに行って注文の時にJREポイントとVポイントの両方をもらっている。 ロッテリアと言うと宇都宮パセオにもあり、ここもJREポイントに加盟しているのでポイント付与できると思うが、桶川駅は駅構内にある店舗なのにポイントが付かないのだ。ちょっと納得いかないが便利なので寄ってしまう。
あと、ポイントを貯める際に非常に大きいのがビューカード。 クレジットカードなのだが可能なら作っておくのが良い。 そしてモバイルSuicaの支払いに連携させておくのだ。
Suicaにオートチャージを設定してビューカードから支払うようにしておけば、コンビニや券売機でチャージする手間がなくなるだけでなくオートチャージの際にポイントが1.5パーセント付与される。カードSuicaでも記名式Suicaなら駅のVIEWカードATMでオートチャージ設定できるようだがモバイルの方が簡単だと思う。
オートチャージは改札を通過する時に残高が予め設定した金額を下回るとチャージされる(チャージする金額も設定できる)。 私鉄の改札でも大丈夫なのだそうだ。 ただし改札通過のみで自販機や券売機で使って残高が少なくなってもチャージされない。
ビューカードで支払い設定してあるモバイルSuicaまたはカードSuicaからおトクなきっぷ「のんびりホリデーSuicaパス」を購入してビューカードで支払いをすると、モバイルなら3%、カードなら1.5%のポイントが貯まる。
ビューカードはクレジットカードなので普段の買い物でも使える。 ネットショッピングでも使えるし公共料金の支払いにも使える。 その支払い金額にも1000円につき5ポイントが付与される。
JR東日本が運営しているネットショッピングモール「JREモール」を利用すると各店舗ごとに設定されたポイントが貯まる。
これだけの特典があるので自分は数十年勤めた会社を辞める前にビューカードを作っておいた。無職になったり転職したばかりだと審査が通らなくなるので(今だったら作れない)。
- 使い方
提携している駅ビルや店舗、JREモール等で使うのがオーソドックスなところだが、他にもいろいろある。
まず手持ちのポイントをSuicaへチャージできる。 1ポイント1円なので店舗で買い物するのと同じ。
えきねっとで新幹線チケットを買うのに使ったりJREWebサイトの商品と交換できたりと、他にもいろいろ細かい使い方はあるのだが、一番大きいのはポイントでSuicaグリーン券に交換だと思う。
話が遠いところへ行くが、JREポイントステージというのがある。 JREポイントサイトでSuicaを登録すると自動的にこれの集計が始まる。
半年で一期、3月~8月と9月~2月でポイント集計を行い、獲得したポイントで次期のステージが決まるしくみ。
こんな感じなのだがステージ3以上はビューカードを登録していないと上がれない。 これもステージが上がれば上がるほど特典があるのだが、ポイントを使って普通グリーン券と交換する時もステージによって差が出るのだ。
これが普通グリーン券の料金
2024年に改訂したようだ。 通常料金というのはSuicaではなく磁気券を駅の券売機で買う値段。 以前より安くなっているが101km以上の項目ができている。
次にポイントでグリーン券と交換する場合。
2024年現在、プレミアムは400P、 ステージ3は500P、 ステージ2と1は600Pで交換できる。 駅でグリーン券を買うよりおトクになる。 距離は関係ないので遠くまで行けば行くほどおトクになる。 しかもたまにキャンペーンで安く買える時もあったりする。
JREポイントをグリーン券に交換するにはスマホアプリでもPCサイトでも出来るが、スマホでアプリを操作してみる。
アプリトップページの「ポイント利用」をタップして、あとは指示に従って申し込む。
ポイントアプリは申し込みまで、受け取りは3枚めの画像で選択したSuicaで受け取る。 受け取り方は2枚め画像の受け取り手順で説明してあるのだが、気をつけなければならないのは・・・
モバイルSuicaは申し込んですぐに受け取れるが、カードSuicaは翌日以降でない受け取れないのだ。
先日、実家の母と遠方まで日帰り旅行に行ったのだが、グリーン券が2枚必要ということで1枚はいつも通りモバイルで申込み、もう1枚はカードSuicaで始めて申し込んだ。 駅へ行って券売機で受け取ろうとしたら明日以降でないと受け取れないというコメント表示。 やむを得ずSuicaグリーン券売機で買った。 101km以上だったので1550円、往復で3100円。 ポイントで1000円分で買えるところを3100円も使ってしまった。
ちなみに翌日以降でしか使えないグリーン券もキャンセルできないので次の日に使った。上野まで。
特典は他にもあるが、このポイントはJRを利用するなら使わないともったいないと思う。 この頃は私鉄各社も独自にポイントサービスを展開しているようだ。 利用者がおトクになるサービスは多いに越したことはない。
それにしても子供の頃は国鉄といっていた会社。 あの頃は駅員さんも怖かった。 時代は変わっていくのだな、とホームページのおトクな情報を見ているとしみじみ思うのだ。