小田急 江ノ島・鎌倉フリーパスについて

GW中、前週に相鉄とブルーラインで映画館を巡ったのだが日を改めて江ノ電方面にも行ってみようと思っていた。 次の週末に決行しようと思って江ノ電のHPをのぞいてみる。

江ノ電全線乗り降り自由のフリーパス「のりおりくん」を使おうと思ったのだが、GWの混雑緩和のためにこの日は券売機で購入する磁気券は発売中止(デジタルパスは購入可能)になっている。

ちょっと気が萎えるな、鎌倉駅の大混雑も頭によぎる。 昨秋の3連休の時も行ったがやはり混んでいた。

江ノ電鎌倉駅ホーム 2006年のGW

昔、JRで「江ノ島・鎌倉フリーきっぷ」というのがあったが、同じようなものが他社でなかろうかと検索したら小田急と東急・西武・相鉄で売っている。 しかしよくよく見ると東急と西武、相鉄は小田急の切符に自社の路線を経由させているものだ。

まあそれはそうなのだ。 江ノ島付近の路線を持っているのは江ノ電、小田急と湘南モノレールだけ。 湘南モノレールは大船でJRと接続しているだけなのでフリー切符は自社の1日フリーきっぷのみ。 江ノ電と接続している私鉄は小田急だけなので、小田急を使わないと江ノ島エリアへ行けないのだ。

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しかしこれもGWの券売機混雑対策で紙きっぷの発売を中止している。 ただ、ちょっと食指が動く。

江ノ島電鉄の「のりおりくん」。 1日全線乗り放題でおとな800円・こども400円。

実は大して安い訳ではない。 観光で1日乗車券だと片道利用の人も多いと思うが、鎌倉~藤沢を途中下車せずに乗ると310円(実はJRで移動すると200円)。

昔(Suicaは2011年以前)はICカードが使えなかったので切符を何度も買う手間が面倒で行列に並んでのりおりくんを買っていたが、今は手持ちのICカードを使えるので楽で安上がりな場合もある。 まあしかし江ノ電初乗りが200円なので3回乗り降りすれば元が取れる。

そして小田急の江ノ島・鎌倉フリーパス、これが魅力的に見える。

出典 小田急電鉄 https://www.odakyu.jp/

画像内にJR駅があるがJRでは使えない。 判りやすく書いてあるだけ。 これ、江ノ電全線と小田急の藤沢から片瀬江ノ島までは乗り降り自由。 小田急発駅から藤沢までは1往復のみ有効。

発駅によって値段が変わるが小田急線全線から使える。 ちなみに新宿からだと1640円(安いのかどうか判らぬ、ちなみに小田急で新宿~藤沢往復1220円)。 藤沢からだと何と810円、のりおりくんと10円しか変わらない。

ここがポイントではなかろうか。 人によるとは思うが自分の場合、江ノ電の藤沢~江ノ島間に用がない。 降りた事がない。 車内が混みまくってキツい区間なのだ。 江ノ島を観光して足が棒になった所で江ノ島駅まで歩くのもキツい、繁忙期は道路に人があふれ返って特に時間がかかる。 ここを海岸からすぐの片瀬江ノ島から江ノ電ほど混んでいない小田急で移動できるのは大変に魅力的なのだ。

2007年 腰越~江ノ島間

紙券が買えないので今回はデジタルチケットを買う。 小田急のMaaSアプリ「EMot」(エモット)で買うのだが小田急のウェブサイトからも買える。 では買って使ってみよう。

買う

画像出典 小田急電鉄 https://www.odakyu.jp/

まず小田急電鉄HP。 左から2番目「定期券・乗車券」をタップ

この画面の下の方にデジタルチケットの項目があるのでスライドして画面下へ移動。

この画面まで来たら「お得なきっぷ」をタップ。

ここからEMotに移動。 右下の「デジタルチケット購入」をタップ。

エリアはもちろん湘南(江ノ島・鎌倉)。

あ、ここでのりおりくんも買えるんだ。 一番上の「デジタル江ノ島・鎌倉フリーパス」をタップ。

「購入手続きへ」をタップ。

発駅を入力してカレンダーの使用する日をタップ。 これは5月3日、湘南台発にした。 発駅が湘南台なので950円。 これを入力したらスライドして画面下へ移動。

OKなら「次へ」。

ここから支払いの入力。 初めてなので「新規登録」。

居住国で日本を選択して次へ。

利用規約とプライバシーポリシーに同意、タップしてチェックを入れる。 2回目以降はここまでの操作は省略されるはず。

どちらでも良いがここは「メールアドレスで登録」。

メールアドレスを入力して送信。 すると入力したアドレス宛に検証コードが送られてくるのでコードを入力。 決済へすすむ。

決済方法を選択、クレジットカードを選択したのでカード情報を入力して「次へ」。

これで手続き完了。 「次へ」

チケットを確認するをタップ。

保有チケット一覧画面。 いま購入したチケットは「利用開始前」に入っている。 ここで「使う」をタップ。

「このチケットの利用を開始する」をタップ。

何度も聞いてくるので間違えて画面に接触して開始してしまうリスクもない。 「OK」をタップして利用開始。

これで利用開始されている。 右のQRコードを改札で読ませて使用する。 ちなみにこのQRコードをタップすると。

大きくなる。 これで使ってみよう。 ちなみにQRコードを読ませて改札を通過するのは初めてなのでちょっと、いやだいぶ不安。

使う

では使ってみるが使い方がよく判らぬ。 駅員さんに聞いてみて判ったような顔をして礼を言うが実はよく判ってない。 有人駅では聞けば良いが無人駅では不安だ。 しかし乗らなければ移動できない、乗ってみよう。

江ノ電藤沢駅、発車間近なので焦って乗車。

着いた。 無人駅の極楽寺駅。 ちょっとタッチしてみようか。

・・・何か違う気がする。 キセルや無賃乗車をしてる訳ではないので不正乗車ではないから良いか。 と思ってここから長谷駅まで徒歩移動して長谷駅に入場する。 ちなみに大仏も長谷寺も行かない。 徒歩距離が長くてバテるのが目に見えている。

長谷駅。 有人駅なので駅員さんに聞いてみる。 

白と黒のリーダーが設置してあり、この白いリーダーに読ませるんだよと教えてくれた。 ・・・という事は。

さっきの極楽寺、間違えて赤○のリーダーにタッチしてしまった。 これ、よく見るとタッチ決済のマークになってる。 焦りまくって気づかなかった、そもそもタッチ決済などした事ないし。

正解は黄○の白いリーダーにQRコードをかざすと音が鳴る。出場はホーム側、入場が外側のリーダーになる。 しかし現場ではQRリーダーがある事に気づかなかった。 写真で見て初めて気づいた。 さっきの極楽寺では入場も出場もしなかった事になる。 すみませんでした。

無人駅にはこの極楽寺駅と同じ機械が設置してあるはず。 次は間違えないようにします。 有人改札では長谷駅のようにQRリーダーの入場・出場用とタッチ決済リーダーの入場・出場用の四つが設置してあると思う(上の長谷駅の写真にはタッチ決済のリーダーは写っておらず)。

長谷駅ホームから 鎌倉方面へ向かう列車が入線

これ、江ノ電では入場と出場のリーダーが設置してあるが小田急では有人改札に1機だけ置いてある感じ。 まあこちらの方が簡単だが、片瀬江ノ島駅は改札が2カ所あって有人改札は1カ所なのでちょっと戸惑った。 他にもこういうタイプの駅あるかも。

片瀬江ノ島駅 江ノ電江ノ島駅より江ノ島に近い(早口言葉ではない)

鎌倉まで行って西口でソフトクリーム食べて・・おっさんが一人でソフトクリーム食べてる姿を見て不気味に思わないでほしい。 鎌倉から江ノ島で下車。 徒歩で片瀬江ノ島へ行き小田急に乗ったのだが、やはり小田急の方が空いていて快適、藤沢まで3駅で着いてしまうし(江ノ電は5駅)。 

江ノ電鎌倉駅 この日のこの時間は空いていた

もちろん江ノ電も全線乗り放題なので江ノ電に乗って移動しても良い訳だが、小田急も使える選択肢があるのはメチャクチャにうれしい事だと思う。 江ノ島の展望台まで往復した人ならこのありがたさが解ってくれると思うのだが。

そしてこの日の動きを通常運賃に換算してみる(乗り降り自由区間のみ)。

  • 藤沢~極楽寺      310円
  • 長谷~鎌倉       200円
  • 鎌倉~江ノ島      260円
  • 片瀬江ノ島~藤沢    167円(IC)  計937円

辛うじて元が取れた。 これ、3時間足らずで移動しているので観光しながらでも1日かければもっと乗り降りできると思う。

極楽寺駅から長谷方面、成就院からの眺め いつ来ても極楽寺駅だけは降り立ってしまう

2016年 この踏切、観光地になっている 早朝に訪れないと観光客を撮影した写真になってしまう

まあ大した観光をした訳ではないが、早い時間だったせいか江ノ電もそれほど混雑していなかった。 落ち着いたゆっくりした時間を過ごせた気がする。

ここへ来てこれほどゆっくりした気分になるのは初めてだったと思う。 昨年に来た時は65年ぶり鎌倉観光の母とだったので八幡宮、大仏、長谷寺、江ノ島とコンプリートしてしまいやたら忙しく足もフラフラになってしまった(それにしても年寄りの体力には驚かされたが)。 やはり観光はおひとり様にかぎる、などと思ってしまう。

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また来たい。 来週にでも来たいが夏まで我慢しよう。 その時は家族連れの人とか多いと思うが、おっさん一人で観光してるのを見ても不気味に思わないように。

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